そろそろ、イベント等で浴衣を着る機会も多くなってきましたね。
浴衣を着る機会なんて、年に数回しかないので、あなたも楽しみにしているのではないでしょうか。
浴衣帯の結び方がわからない…。
浴衣帯の結び方は、あまり知られていませんよね。私も、ずっと知りませんでした。
普通に生活していると、浴衣の帯を結ぶ場面なんて、そうそう無いからです。
浴衣帯の結び方が分からないと、浴衣を最大限楽しめません。
今回は、そんなあなたのために、浴衣帯の結び方をご紹介します!
覚えておきたい浴衣帯の結び方は、【5種類】あります!
十数種類ある浴衣帯の結び方から、基本的な結び方を【5種類】厳選しました。
浴衣帯の結び方を知っていると、より浴衣が楽しくなります!
ぜひ、あなたにぴったりな浴衣帯の結び方を、見つけて下さいね!
浴衣帯の結び方は5種類覚えておくべし!
浴衣帯の結び方は、まず【5種類】覚えておきましょう!
浴衣帯の結び方は、種類が多くて、結局どれを選べばいいのか分からないですよね。
そんなあなたも大丈夫!ここで紹介する【5種類】の方法は、基本的な結び方です。
意外とかんたんな方法なので、あなたもすぐ出来るようになります!
浴衣帯の結び方が分からない時は、ぜひ参考にしてください!
文庫結び
まずは、基本中の基本である文庫結びです!文庫結びには、関東風と関西風の【2種類】があります。
その違いは、左巻きが関東風、右巻きでは関西風というだけです。よって、見た目に大差はありません。
文庫結びの手順は、以下【11ステップ】があります。
- 帯を【50cm】程度取り、二つ折りにして、クリップで留める
- 帯を【2巻き】して、締める
- 帯のたれを、脇から内向きで三角に折り、手先を上からおろします
- 手先が上に来るように、結ぶ
- 結び目の位置でたれを開く
- 肩幅くらいの長さで【2回】たれを内側に折りこみ、羽根を作る
- 羽根の中央で、谷折りにして、山ひだを【2つ】作る
- 結び目の下から手先を【2回】通し、巻きつける
- 手先を帯と帯板の間に入れ込み、下から引っ張り、広げる
- 内側に折り、帯の中へ入れ込む
- 羽根の形を整え、後ろに回して完成!
文庫結びは、オーソドックスな浴衣帯の結び方です。
まずは、基本でありかんたんな、文庫結びから覚えるのがおすすめです!
蝶結び
蝶結びは、文庫結びと似ているため、混同される事もよくあります。
文庫結びは、羽が【2枚】です。それに対し、蝶結びの羽は【4枚】となります。
蝶結びは羽が多いため、より華やかな結び方となります!
そんな蝶結びの手順は、以下【14ステップ】があります。
- 帯を【50cm】程度とり、二つ折りにして、クリップで留める
- 帯を【2巻き】して、締める
- 帯のたれを、脇から内向きで三角に折り、手先を上からおろします
- 手先が上に来るように、結ぶ
- 結び目の位置でたれを開く
- 背幅くらいの長さで、羽を作る
- 帯を屏風畳みとし、【4枚】の羽根にする
- 羽根の中央で、谷折りにして、山ひだを【2つ】作る
- 結び目の下から、手先を【2回】通し、巻き付け、上に引っ張る
- 引き上げた手先を、帯と帯板の間に入れ込む
- 手先を下から引き、広げる
- 広げた手先を内側に折り、帯の中に入れ込む
- 右袖を払い、帯結びを後方に回す
- 羽根の形を整えて、完成!
蝶結びは、文庫結びと似た手順なので、初心者に優しい結び方ですね。文庫結びの次は、蝶結びにチャレンジしてみましょう!
角だし結び
角だし結びは、普段着によく用いられる結び方です。
オーソドックスな文庫結びよりも、大人で粋な印象を与えることが出来ます!
角だしとは、お太鼓の中に手が通っているような形をした、江戸時代から伝わる結び方です。角だし結びの手順は、以下【21ステップ】です。
- 手先を帯板の下線よりも長めに決めて、【1巻き】する
- 左手は手先の下部を引く
- 右手は帯を引き締める
- 後ろで内斜めに折り上げ、手先を下ろし仮紐する
- 右帯の下を通し、前で結ぶ
- 手先をたれの内側から右に移動し、折り返す
- 輪を左にする
- 背幅位の長さを決め、仮紐で上から押さえ、結ぶ
- たれ先をおはしょりの下まで内側に折り上げる
- 両端をクリップで留める
- 帯枕作り→約【18×3cm】の厚紙に、ガーゼと帯揚げをつける
- 帯の内側に帯枕を入れる
- 帯の山を整える
- 帯山を背中に付ける
- 帯枕のガーゼを前で結び、整え、一緒にクリップ、仮紐を外す
- お太鼓の大きさを決める
- おはしょりの下で、帯締めを内側にあてる
- 片手で帯締めをくるむように持つ
- 反対の手でたれを内側に折り上げる
- 帯締め、帯揚げを前で結び、整える
- お太鼓の下にふくらみを持たせて完成!
角だし結びで、より大人っぽい雰囲気に挑戦しましょう!
一文字結び
一文字結びは、とてもシンプルでスッキリした見た目になります。
その後ろ姿からは、潔さや大人の余裕を演出出来ます!
一文字結びの手順は、以下【11ステップ】があります。
- 帯を【45cm】程度取り、二つ折りにして、クリップで留める
- 帯を【2巻き】して、締める
- 帯のたれを、脇から内向きで三角に折り、手先を上からおろします
- 手先が上に来るように、結ぶ
- 帯の結び目でたれを広げる
- たれ先から腰幅に羽根をとる
- たれ先を内側に折り込み、羽根とする
- 羽根の中央に中山ひだを作る
- 手先を羽根の中心で結ぶ
- 余った手先を帯の中に入れ込む
- 羽根の形を整え、後ろへ回して完成!
すっきりシンプルな一文字結び。個人的にも好きな結び方なので、おすすめです!
のし結び
のし結びは、水引のような見た目から、おめでたい席にふさわしいとされている結び方です。
カジュアルな場面でも、何ら問題はないので、安心してください。のし結びの手順は、以下【11ステップ】です。
- 輪が下になるよう二つ折りにし、手先を約【60cm】とり、【2巻き】する
- たれを脇から三角に折り、手先が上にくるよう、帯の上線で結ぶ
- 帯の結び目でたれを広げ、反対側に返す
- 肩幅くらいで左右の羽根を作る
- たれ先は羽根下に流す
- 羽根中央にW字型の中山ひだを作る
- ヒダの凹凸は同じ幅とする
- 手先は下ろし、羽根中央と最初の結び目を一緒に【1巻き】する
- 残りの手先を羽根中央で斜めに折り上げる
- たれ先を半分に折り、折り上げたて先の間へ通す
- 羽根の形を整えて、右回りで後ろへ回して完成!
のし結びは、直線と角がシャープで、小粋な印象を与えます。
気持ちを引き締めたい時に、おすすめの結び方です。
浴衣帯の結び方をアレンジでもっと楽しく!
もっといろいろな、浴衣帯の結び方に挑戦したい!
そんな向上心の強いあなたは、アレンジに挑戦してみましょう。
とても便利でかわいいアレンジは、【5種類】あります!
ここで紹介するアレンジは、かわいい結び方ばかりです。
浴衣帯のアレンジを覚えられれば、周りと差別化する事が出来ます!
浴衣帯の結び方を、アレンジでもっと楽しみましょう!
たまてばこ
たまてばこは、角だし結びをアレンジした結び方です!
かわいらしさと小粋な印象を与え、実は汎用性の高い結び方です。
たまてばこの手順は、以下【11ステップ】があります。
- 手先を【25㎝】程度とり、【2巻き】する
- 脇から斜め方向へと折りあげ、手先を下にして結ぶ
- 手先を左に持ち上げ、たれは上から結ぶ
- 左右の羽を広げる
- 結び目の元からたれ先を上に【2回】通す
- たれ先から手巾ひとつ分とる
- リボンの形となるようにひだをとり、中心をゴムで結ぶ
- 結び下から帯を引く
- リボンをしっかりお太鼓の山に引き寄せる
- リボンのゴムに、髪飾りやブローチ、組紐等をつける
- 帯を回して、帯揚げは結び直し完成!
たまてばこという名前からワクワクしてしまいますよね!
羽根の大きさを変えると、印象が変わるので試してみて下さい。
ふうせん結び
ふうせん結びは、紙風船のような見た目がとてもかわいいです。
ふうせん結びの手順は、以下【15ステップ】があります。
- 帯を【50cm】程度取り、二つ折りにして、クリップで留める
- 帯を【2巻き】して、締める
- 帯のたれを、脇から内向きで三角に折り、手先を上からおろします
- 手先が上に来るように、結ぶ
- 結び目の位置でたれを開く
- たれ先から帯幅の【4倍】となるよう長さを測り、折り返す
- 一緒にクリップで留める
- もう一度折り返し、根元の下に通す
- 上のクリップに帯揚げをかける
- 帯揚げは帯にかかるよう、後ろで結ぶ
- 輪をおはしょりの長さで折り上げる
- 帯締めを通す
- 帯の形を整え、後ろで仮結びする
- 手先をお太鼓の中に通し、整える
- 後ろに回して完成!
ふうせん結びは、とにかくかわいい結び方です。無邪気さ全開で、かわいさをアピールしましょう!
しだれ桜
しだれ桜も角だし結びのアレンジで、おしゃれな結び方です。
しだれ桜の手順は、以下【11ステップ】があります。
- 体の中心で【30〜35cm】程度手先を取り、二つ折りにする
- 帯を【2巻き】する
- たれ先が上になるよう、手先とたれ先を交差し結ぶ
- たれを輪にして引き上げ、締める
- 左右の羽根を広げる
- 結び目の後ろにたれを通し、長さ調整する
- もう一度、結び目の後ろにたれを通す
- 帯揚げを輪の中に通し、そのまま帯上へと持ち上げる
- 帯揚げは帯にかけて結ぶ
- 形を整え、後ろに回す
- 帯揚げを帯中にしまい、整えて完成!
しだれ桜は、まとまった印象で、上品さを演出出来ます。
この非常に上品な結び方、あなたも挑戦してみませんか?
花結び
花結びは、長めの帯を使用する場合におすすめです。
その名の通り、お花をモチーフにした結び方でとてもかわいいです。
花結びの手順は、以下【19ステップ】があります。
- 帯を【40cm】程度とる
- 帯を【2巻き】して、締める
- 帯のたれを、脇から内向きで三角に折る。たれが上に来るよう結ぶ
- 手先をたれと逆に流し、クリップで留めておく
- 三重紐を帯の上線につけ、帯上で結ぶ
- たれでお花を作る
- たれ先を筒状に丸め、【15cm】程度のところにゴムをかける
- ゴムの少し先から【20cm】程度で折り、花びらを作る
- その下から折り上げて重ね、次の花びらを作っていく
- 結びの元まで花びらを作り、ゴムで留める
- 三重紐をゴムで留めた花の元にかける
- 三重紐のベルトに手先を持ち上げる
- 花の元を包む
- 三重紐のベルトに、残った手先を下からくぐらせて、巻き付ける
- 手先の裏側を広げて整える
- 前中心の帯下にクリップを留める
- 右手でお花の元と三重紐、左手は帯下線を持つ。クリップが背中心にくるまで帯を回す
- 後ろのクリップを外す
- 前で三重紐を結び直し、帯中に収めて完成!
今までの結び方よりは、少し難易度が上がってしまいます。
それでも、女性的らしく、とてもかわいい結び方なので、ぜひ挑戦してください!
マリーゴールド結び
マリーゴールド結びは、【2つ】の小さなリボンが特徴!
いつもと同じ浴衣帯でも出来るので、覚えておくと重宝するアレンジです。
マリーゴールド結びの手順は、以下【15ステップ】です。
- 帯を【50cm】程度とり、二つ折りにして、クリップで留める
- 帯を【2巻き】して、締める
- 帯のたれを、脇から内向きで三角に折り、手先を上からおろします
- 手先が上に来るように、結ぶ
- 結び目の位置でたれを開く
- たれ先は【20cm】折り返し、五つ山ひだを作りゴムで留める
- 結び元から右側に輪を作る
- 残りを屏風だたみで折り返す
- リボンが中心となるように羽根を作る
- 帯はそろえ、中心で【2つ】山ひだを作ります
- 手先を上から巻き付け、引き上げる
- 手先を下ろし、下からしっかり引く
- 手先を広げて、帯の下に折り入れる
- リボンの元につながる羽根を引き、中心寄りとする
- リボンの中心に飾り付け、羽根を整えます
- 右回りに回して完成!
小さなリボンがとてもかわいくて、私も大好きな結び方です。おすすめの結び方なので、ぜひ覚えてください!
浴衣帯の結び方は子供用だともっとかんたん!
浴衣帯の結び方は、子供用だともっとかんたんに出来ます!
子供の浴衣はすぐに着崩れする…。
着崩れしてしまった子供の浴衣を、いちいち直さないといけないのは、非常に面倒ですよね。
そこで、浴衣帯の結び方を子供向けにご紹介します。
浴衣帯の結び方を少し工夫する事で、着崩れも防げます!
今年の夏は、ぜひ親子で浴衣を、思いきり楽しんでください!
子供用浴衣帯の結び方
子供の浴衣帯としてかんたんに単に結べるのが、兵児帯です。
ここでは、かんたんな兵児帯の結び方をご紹介します。
兵児帯の結び方は、【4ステップ】でとてもかんたんです!
- 帯板を、兵児帯の中央から【30㎝】程度ずらして包む
- 兵児帯の中央を交差させる
- 背中で蝶結びをする
- 帯板の入っている方が、下になるよう整えて完成!
子供用の兵児帯は、とてもかんたんに結べます!浴衣を着せてあげれば、喜んでくれると思うので、ぜひ着せてあげてください!
着崩れ対策
子供は浴衣を着ると、なんだか楽しくなって、元気に遊びまわりますよね。
そんな時、子供の浴衣は、必ず着崩れしてしまいます。
そんな着崩れ対策として、有効な工夫が【2つ】あります!
【1つ目】は、身体に帯を添わせるように巻く事です。
雑に巻くと、捻じれなどが生じて、着崩れに繋がります。
【2つ目】は、きつく巻きすぎない事です。着崩れないように、きつく巻くのは逆効果となります。
子供が着崩れする主な原因は、着心地の悪さです。あまりにきついと、着心地が悪くなりますよね。
楽に着ていられるバランスを意識して、巻いてあげて下さい。
まとめ
- 浴衣帯の結び方は5種類覚えておくべし!
- 便利でかわいいアレンジは5種類!
- 浴衣帯の結び方は、子供用だともっとかんたん!
浴衣帯の結び方は、たくさん種類があって、とても楽しいです!
あなたも、かわいい浴衣帯の結び方に、ぜひ挑戦してみてください。
いろいろな結び方を取り入れて、思い切り楽しみましょう!
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