コーヒー器具は種類が沢山あって、どのコーヒー器具を選べばいいのかわからない…。
こんなお悩みから、なかなかコーヒー器具へ手を出せずにいるあなた。
ご安心ください。自宅で美味しいコーヒーが飲めるコーヒー器具の種類と、使い方、選び方をご紹介します。
なんと、コーヒー抽出に使用する器具は7種類もあるのです!
コーヒー器具の種類や選び方がわかれば、「出会えて良かった」と感動するお気に入りの一品が見つけられるようになりますよ!
こだわって選んだコーヒー器具で淹れる最高の一杯…。
あなたのブレイクタイムが、より満足できるものになること間違いなしです!
コーヒーを淹れるために使う器具には7つも種類がある
それでは早速、コーヒーを淹れるために必要な器具の種類をご紹介していきます!
コーヒー器具には、なんと7つも種類があるのです!
それぞれにどんな特徴があるのか、種類別に詳しく解説いたします。
ペーパードリップ
ペーパードリップはフィルターとして紙を用いる代表的な抽出方法です。
器具の形にも種類があり、代表的な器具としては、メリタ式、カリタ式、ハリオ式、コーノ式などの種類があります。
コーヒーに含まれるオイルを適度に吸収するのが特徴で、透明感のあるクリーンな味わいを楽しめます。
抽出方法の中では一般的なので、方法が確立しており、ノウハウが蓄積しているのもメリットの1つです。
お湯の量を調節することで印象を変えることができ、爽やかな酸味をメインとしたものからコクのある重い味わいのものまで変幻自在です。
ドリッパーの種類の中ではハリオ式の器具が現在のコーヒー業界ではスタンダードになっています。
ネルドリップ
ペーパードリップが紙を使うのに対して、ネルを抽出器具として使用するのがネルドリップです。
ネルとは、毛織物の種類の一つ「フランネル」のことを指していて、ネルと略すことがあります。
何度か使っていくとペーパードリップよりもコーヒーのオイルが多く抽出され、コクのあるコーヒーに近づきます。
ゆっくりとお湯を垂らしていく必要があり技術を必要とします。
器具の管理も少し手間がかかるので、お店でやっている所は多くありません。
温くなりやすいため、最後に湯煎する方もいます。
手間がかかりますが、苦味が強く、どっしりとした味わいはこれこそがコーヒー、といった感じです。
器具の種類としては、オールインワンタイプ、ドリップポット ウッドネックなどがあります。
また、ネルの種類も布フィルターに手付金具が付いたタイプ、ペーパーフィルターの形をしたネルフィルターがあります。
金属フィルター
メッシュ状の金属をフィルターとして用いたものです。
器具の種類としてはエルフォ式、コレス式、フィナム式などがあります。
ステンレスや金メッキをした器具の種類が主流で、コーヒーの油分を吸収すること無く抽出します。
また、紙や布の匂いが一切ないため正確にコーヒーの香りのみを引き出し、海外のコーヒー愛好家に人気です。
コーヒー豆のすべての要素が出てくるのでテイスティングに使われます。
鮮度の高い豆と抽出技術が要求される器具で種類も豊富です。
エスプレッソマシン
エスプレッソマシンとは、イタリア発祥のエスプレッソ用に細かく挽いたコーヒー(エスプレッソ)を、高いポンプ圧をかけて抽出する器具のことです。
器具にはコーヒー豆の挽きから抽出までの全てをマシンでこなせるオート(全自動式)、タンピング、ホルダーの装着、水蒸気を人によって行い、抽出を器具が行うセミオートマチック、カプセル、手動などの種類があります。
その他にも器具は家庭用と業務用に種類を分けることが出来ますが、価格、性能によって動作性・機能性、抽出方法で操作性が異なり、メモリースイッチ、マニュアルスイッチ、レバースイッチ、ピストンレバーなど器具の種類によっても様々です。
また、水蒸気の強さや、水蒸気に含まれる水分量なども家庭用と業務用とでは大きく異なります。
主な家庭用コーヒー器具の種類としては、デロンギ、ビアレッティ、ネスレなどがあります。
フレンチプレス
その名の通りフランスで開発されたコーヒーの抽出器具です。
シリンダー内にお湯とコーヒー豆を入れて金属製のフィルターを上から押し下げて濾す構造の器具です。
使い方がとても簡単で、プロアマ問わず味に差がでないのがメリットです。
フレンチプレスにも様々な種類があり、タンブラーとしてそのまま使えるものやアウトドアに適した種類もあります。
主な器具の種類としては、ハリオ式、メリタ式、リバーズ式、ハイマウント式などがあります。
サイフォン
サイフォンは19世紀のはじめ頃にヨーロッパで開発された抽出方法で、蒸気圧を利用して、耐熱ガラスのフラスコで沸かされたお湯をロートに押し上げて、コーヒーを抽出する器具です。
サイフォンの熱源はアルコール・ガストーチ・ビームヒーター(ハロゲン)・電気の4種類があります。
サイフォンは器具によって容量が違います。
淹れるコーヒーの量が2~3人用の器具が一般的で種類も多いです。
主な器具の種類としては、ハリオ式、コーノ式などがあります。
水出しコーヒー
水出しコーヒー器具の種類のなかで、一番本格的なのがドリッパー・サーバータイプです。
コーヒー豆と水をセットし、ゆっくりと抽出します。
器具によっては、点滴の量を調整できるコックやレバーがついている種類もあります。
その他にもストレーナー(茶こしのように網状の器具)にコーヒー豆を入れ、水を注いで冷蔵庫で水出しをおこなうポットタイプの器具や、お茶パックと同じ要領で使えます。
水を注いだポットなどにパックを入れ、冷蔵庫に数時間置いておくだけのパックタイプなどがあります。
主な器具の種類としては、イワキ式、ハリオ式などがあります。
コーヒー器具は正しい使い方で美味しい1杯が楽しめる
ここまで、7種類のコーヒー器具をご紹介いたしました。
あなたが想像していたよりたくさんあったのではないでしょうか?
ここからは、先ほどご紹介した器具たちの具体的な使い方を解説していきます!
正しい使い方ができれば、最高の1杯をあなた自身で淹れることも可能です。
器具によって使い方はもちろん、注意するポイントも違いますので、しっかりチェックしてくださいね♪
ペーパードリップ
まずは、コーヒー器具の代表的存在ともいえるペーパードリップ。
使い方も、イメージしやすいのではないでしょうか。
- ペーパーフィルターをドリッパーにセットする
- 挽いたコーヒーの粉を入れる
- お湯を少し注いで、コーヒーの粉を蒸らす
- 3回に分けてお湯を注ぐ
- 抽出したコーヒーを軽く混ぜる
ペーパードリップはシンプルな分、淹れ手によって味が大きく変わります。
そこが面白さでもありますが、なるべくコンスタントな美味しさを楽しみたいですよね。
基本的な使い方や工程をしっかり意識して、美味しい1杯にしましょう!
ネルドリップ
ペーパードリップに比べると、ネルドリップは少々工程が多いです。
使い方も注意が必要。淹れ方も意識してほしい点がいくつかあります!
- ネルをハンドルにセットする
- ネルにコーヒー粉を量り入れ、コーヒー粉をならす
- 1回目のお湯を注ぐ
- コーヒー粉に穴が開くまで蒸らす
- ケトルを上下させ泡立たせるように2回目のお湯を注ぐ
- ネルにお湯がかからないように、泡の周囲を「の」の字を書くようにお湯を注ぐ
- 泡が消えないうちに数回に分けてお湯を注ぐ
- ネルを取り外す
- カップにコーヒーを注ぐ
ネルドリップは、お湯の注ぎ方が肝ですね。急がず焦らず、じっくり抽出しましょう!
金属フィルター
金属フィルターの使い方はとてもシンプルです。工程も以下の4つ。
- 金属フィルターをドリッパーにセット、挽いたコーヒーの粉を入れる
- 少量のお湯を注ぎ、30秒程度蒸らす
- 3~4回に分けてお湯を注いでコーヒーを抽出する
- 抽出が終わったら金属フィルターを外す
とてもお手軽な使い方ですよね。ささっと美味しいコーヒーを楽しみたいとき大活躍してくれそうです。
エスプレッソマシン
エスプレッソマシンの使い方は、メーカーによって異なります。
ここでは、一般的な使い方をご紹介しますが、付属の取り扱い説明書もしっかりチェックしてくださいね!
間違った使い方をすると、美味しいコーヒーが淹れられないばかりか、エスプレッソマシンの故障につながります。
- 給水タンクに適切な水を入れて、電源を入れる
- フィルターを付けたホルダーをセットしたまま湯通し
- ホルダーを外して、湯通しした際についたフィルターの水滴をふき取り、ホルダーにコーヒーの粉を詰める
- ホルダーをマシンにセット
- 抽出ボタンを押す
フレンチプレス
フレンチプレスの使い方はいたってシンプルです。工程を以下へまとめてみました!
- コーヒー粉を入れる
- 沸騰したお湯を半分から3分の1注ぐ
- コーヒー粉の膨らみが落ち着くまで待つ
- お湯を上まで注いで、フタをする
- プランジャーを丁寧におろす
- コーヒーを注ぐ
フレンチプレスは、使い方に注意するというより、お湯を注ぐ量やタイミングが重要ですね。
また、コーヒー豆の膨らみが落ち着くまで待つことも大切です。
フレンチプレスでコーヒーを淹れるなら、丁寧に、ゆっくりできるときがいいかもしれません。
サイフォン
サイフォンでコーヒーを淹れるなら、ロートやフラスコの使い方に慣れましょう!
手順は以下の通りです。サイフォンならこだわりの1杯が淹れられそうですね!
- ロートにフィルターをセット
- フィルターにコーヒーの粉を入れる
- ロートをフラスコに差し込む
- お湯が上がってきたらかき混ぜる
- 火を消し、再度かき混ぜる
- コーヒーを注ぐ
器具の使い方もそうですが、かき混ぜるタイミングも重要ですよ。
サイフォンでコーヒーを淹れるなら、ぜひ意識していただきたいポイントです!
水出しコーヒー
最後に、水出しコーヒーの淹れ方をご紹介いたします!手順は以下の7項目です。
- フィルターをセットし、コーヒーを入れる
- ボトルに抽出したい分の水を入れる
- ウォーターボールに移し替えて栓を閉める
- ウォーターボールを本体にセット
- 栓を開いて珈琲の表面に水を浸透させる
- 水滴の速度を1秒に1~2滴に調整
- 抽出が全て終了したら、必ずボトルの中のコーヒーを少しかき混ぜる
美味しい水出しコーヒーを淹れるには、フィルターやウォーターボールの使い方がカギです。
それぞれ正しい使い方を覚えて、最高の1杯にしましょう!
コーヒー器具の選び方は性格や目的によって異なる!
コーヒーを1杯淹れるために必要な器具や、その使い方はお分かりいただけたと思います。
コーヒー器具の種類も、使い方も分かったけど、選び方がなおさら難しくなった…。
そう思われたあなた。ご安心ください。コーヒー器具それぞれの選び方も解説していきますよ!
選び方が分かれば、あなたにぴったりのコーヒー器具が見つけられるはずです。
ぜひ最後までチェックして、お気に入りの器具を選んでくださいね!
ペーパードリップ
ペーパードリップは、自分なりに淹れ方を工夫して味の違いを楽しみたいあなたにおすすめです。
ペーパードリップには、カリタ式、ハリオ式があります。
両者に大差はないので、お好みでお選びくださいね!
また、機能性とデザインの両方にこだわりたいなら、上記より、トーチ式、ケメックス式、オリガミ式、ゼロジャパン式などがおすすめ。
手軽さを求めているあなたには、メリタ式がおすすめです。
このように、ペーパードリップの中でも、「どういったことにこだわりがあるか」で選ぶといいでしょう。
ネルドリップ
ネルドリップがいいなと思っているあなた。オールインワンタイプで値段も手ごろな器具なら、ハリオ式をチョイスしましょう。
一方で、こだわりが強い本格派のあなたなら、フジローヤル式がおすすめですよ。
金属フィルター
コーヒーは金属フィルターで淹れたいなとお考えのあなた。
コンパクトでおしゃれなデザインがお好きなら、ブルーノ式を選びましょう。
また、オイリーで口当たり良好なコーヒーが好きなら、ハリオ式をチョイスすべきです。
コーヒーのコクや酸味が好きなあなた。コレス式を選ぶと、お好みの一杯を楽しめると思います。
エスプレッソマシン
「コーヒーの良さを味わうなら、エスプレッソ一択!」というあなた。
エスプレッソマシンには、「全自動式」と「手動式」、「カプセル式」の3種類あります。
それぞれに使いやすさや手軽さがまったく異なります。
したがって、あなたがどんな性格かを重視して選びましょう。
エスプレッソマシン初心者や、頻繁にエスプレッソを飲むあなたには全自動式がおすすめ。
めんどくさがりのあなたにも、最適ですよ。
エスプレッソにとことん凝りたいなら手動式、手軽さを求めているならカプセル式を選びましょう!
フレンチプレス
フレンチプレスは、「ボダム式」と「ハリオ式」から選べます。
初心者なら前者がうってつけ。番のコーヒー器具を使いたいなら、ハリオ式を選びましょう!
サイフォン
サイフォン初心者のあなた。アルコールランプ式や電気式を選ぶと、使いやすいかと思います。
また、自動で着火してほしいならガス式がおすすめですね。
保温ができる器具がほしい場合や、火の扱いが怖い場合には、ハロゲンランプ式が最適です。
水出しコーヒー
水出しコーヒーなら、以下4種類から選びましょう。
- ハリオ式
- イワキ式 / ディグオ式
- カリタ式
- オージ式
シンプルな器具が好きなあなたは、ハリオ式を選びましょう。
イワキ式・ディグオ式は、上質なコーヒーを楽しみたいあなたにおすすめです。
すっきりとコクのある味が好きならカリタ式一択。
また、本格志向なコーヒー器具が好きならオージ式を選びましょう!
このように、どんな器具でどんなコーヒーを淹れたいかで、選び方も変わってきます。
あなたがどんな性格か、どんなことを重視しているかによっても選び方が違いますので、慎重に吟味してくださいね。
性格や目的にあったコーヒー器具を選ぶことができれば、長い間愛用できますよ。
まとめ
- コーヒー器具は7種類もある
- 器具の種類別に正しい使い方がある
- ペーパードリップは手軽さ重視のあなたへおすすめ
- ネルドリップは一杯のコーヒーにこだわりたいあなたへ最適
- 金属フィルターは、一日で何杯もコーヒーを飲む場合や毎日コーヒーを飲む場合におすすめ
- エスプレッソマシンは手軽さを重視するあなた、忙しいあなた、面倒くさがりのあなたへおすすめ
- 手軽さ重視ならフレンチプレス
- コーヒーを抽出する過程も楽しみたい、インテリアとしても使いたいならサイフォン
- まろやかな口当たりのコーヒーが好き、カフェインが苦手、夜もコーヒーを飲みたいなら水出し
美味しいコーヒーを楽しむために、伝統的手法から最新器具まで様々な種類の抽出方法が存在しています。
そして、どのコーヒー器具にも良し悪しがあって、このコーヒー器具が一番良いと言い切れないところに奥深さを感じられます。
是非アナタもお気に入りのコーヒー器具を探してみてください。
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